うつ病との関わり方

 毎日の度重なるハードワーク、高いストレスなど、うつ病の要因が多いとされているナースの仕事。
 そしてその仕事の中でも最も大きな原因となるのが人間関係だといいます。では、今まで元気いっぱいに仕事をしていた同僚がもしもうつ病になってしまったら?あなたは一体どんな風に対応してあげるのがいいのでしょう?

 まず、うつ病になりそうな人というのは、とても生真面目なタイプだといいます。
 ON・OFFが上手くできないいわば生き方が不器用なタイプも危険ですね。
 なので、もしもいつも通りの仕事をしていて、ある日突然スランプに陥り始めたら怪しいと思って下さい。
 いつ会っても完璧。そんな人が急に失敗続きになってしまったなら気を付けましょう。逆にいつでも失敗している人は、よっぽどの不器用かただのぐうたらです。
そしてここで注意しなくてはならないのが、絶対に理由を問いただしたり、励ましたりしない事です。周りも確かに迷惑はかけられているかもしれませんが、一番困っているのは本人なのである事を理解してあげる事が大切であるといえます。
本人からポロッと本音が出るのを待ち、そして決して否定する事なく聞いてあげる事が必要です。
 この時「頑張って」というのは禁止。
 それは、その本人が頑張って頑張って出た結果だから。それ以上頑張らせるような事は一番逆効果だといわれています。うつ病は、普通に見えていても一番心が脆くなっている状態の事をいいます。
 どんな一言で一喜し、どんな一言が爆弾になって一憂するのかは本人にしか分からない(下手したら本人でさえ分からない)とても複雑な状態。
 一番良いのは「今日はいい天気だね~」「昨日のTV見た?」なんていう変哲もない日常会話なのだとか。
 が、何気なく言った一言が思いがけない爆弾である事も多々ありますから、言葉の選び方には細心の注意を払う事を意識しましょう。

 もしも重症そうな場合は、周りの看護師やスタッフが協力し、出来るだけ休養を取らせてあげる事が必要です。
「人もいないのにふざけるな!」なんて思うかもしれませんが、きっと今まで嫌な顔1つせず休みを変わっていてくれた人ではありませんでしたか?
そういった小さな我慢の積み重ねの結果が、残念ながらうつ病という形で現れてしまったのです。
 もっと重症化させない為にも、そして次の犠牲者を出さない為にも、職場全体でそういった応援体制を作っていける事が一番大切なのかもしれませんね。

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